モルディブの新型コロナウイルス状況について知っておくべき事
モルディブ政府は新型コロナウイルスに関する危機の間に住民と観光客の安全を確保するために数多くの措置を講じている。
モルディブでも新型コロナウイルス(COVID-19)の事例が確認されており、拡大を防ぐために緊急の措置が講じられている。
今のところ、コロナウイルスに感染したモルディブ国民は確認されていない。しかしながら、モルディブでは13人の外国人がコロナウイルスに感染した事が確認されているが、5人は既に回復し、2020年3月22日時点では死亡者は報告されていない。
残念ながら、こういった措置によって国内の移動が著しく制限されており、モルディブの観光産業に影響が及ぶ事が想定されるため、旅行に関する心配がある渡航者は出来る限り早く旅行代理店に連絡を取るべきである。
モルディブ当局は、イギリス、中国本土、イラン、韓国、イタリア、バングラデシュ、スペイン、ドイツ、フランス、マレーシア、およびスリランカを14日以内に訪問した、もしくはこれらの国々を経由した全ての人物の入国を禁止する事を発表している。
公衆衛生に関する緊急事態が宣言され、これは4月10日まで継続される。各島々の間の移動に関する著しい制限を含む数多くの措置が実施されている。3月14日から14日間、人が住む全ての島々やリゾート島の間の往来が一時的に停止さている。住民による島々の往来も制限されており、公共空間は一時的に閉鎖されている。
3月17日以来、全ての島々のゲストハウスとシティホテルが14日間新たな予約を受け付ける事を禁止されているが、この措置は既にチェックインしているゲストには影響を及ぼさない。
加えて、全てのクルーズ船はモルディブに入国および入渠する事を禁止されている。海外からの全てのヨットと他の旅客船は、3月20日から無期限でモルディブへ入国する事が禁止されている。
乗客と航空機の乗務員は、モルディブに到着する前に健康状態チェックカードと出入国カードを記入し、スクリーニング手続きを行わなければならない。また、コロナウイルスの発生件数が多い国からの渡航者は、症状がある場合には、追加の健康スクリーニングや検疫をしなければならない可能性がある。
モルディブ政府は、COVID-19が疑われる人々のために、コロナウイルス用の検疫施設として以下のリゾート地とホテルを2,288人分のベットとして割り当てている。観光客を除き、モルディブに到着する全ての渡航者は、以下の施設のいずれかで14日間の検疫を求められる(観光客はコロナウイルスの感染が疑われる場合に限る)。
1、ヴィリバル島(南マレ環礁)
2、フルレ・アイランド・ホテル(空港島)
3、マラヒニ・クダバンドス(北マーレ環礁)
4、フン・アイランド・リゾート(南マーレ環礁)
5、ホリディ・アイランド・リゾート(南アリ環礁)
6、エンブドゥ・ビレッジ(南マーレ環礁)
7、ヴァル・バイ・アトモスフィア(北マーレ環礁)
8、ヴェリドゥ・アイランド・リゾート(北アリ環礁)
9、ディギリ・ツーリスト・リゾート(ヴァーヴ環礁)
10、ロイヤル・アイランド・リゾート(バー環礁)
これらの措置は、全ての観光客と住民の健康と安全のために必要でだが、既にモルディブ国内にいる渡航者や、今後の休暇の予約をしている渡航者に間違いなく混乱を引き起こすだろう。予約のキャンセルや延期を望む渡航者は、直ちにツアーの運営者やリゾート地に連絡をすべきである。また、民間航空便も著しい影響を受けると思われる事から、その確認もすべきである。
甚大な被害をもたらしているCOVID-19ウィルスは、この数か月の間に世界中を席巻し、多くの国々が拡大を食い止めるために幅広い制限と検疫を実施している。個々人に対する助言としては、頻繁に手洗いをする事と、人が集まる状況を避ける事、そして自分に症状が現れた場合には自ら他者との関わりを断つ事などである。詳細については日本の健康に関する公式のガイドラインやWHOのガイドラインを確認して頂きたい。