イギリス観光客の急増を期待するモルディブ

モルディブを訪れるイギリスからの観光客の数は、イギリス政府がコロナウィルスに関連した制限を緩和した後、著しく増加することが期待されている。
これでモルディブはイギリス政府が定める渡航先に関する「黄色」リストに記載されることになるので、イギリス観光客がより簡単かつ経済的に訪問できるようになる。
モルディブは他の7つの休暇の旅行先と並んで、9月22日(水)にイギリス政府の「赤色」リストから正式に取り除かれることになる。
この日以降にモルディブから帰国したイギリス居住者は、費用のかさむ検疫プロセスを経る必要がなくなる。
10月4日(月)からは、ワクチン接種が完了している渡航者はイングランドに帰国する際にPCR検査をする必要がなくなる。
この日以降、現在用いられているイギリスの信号システムは「赤色」リストのみに置き換えられる。赤色リストに記載されていない国ならば、渡航してもよいと見做される。
だが、スコットランド居住者は、ワクチン接種が完了していても、依然として帰国前にPCR検査を受ける必要がある。ウェールズ政府は、イングランドに影響を及ぼす同じ変更を実施するかどうかを検討している。
モルディブを訪問するイギリス観光客は到着時に隔離される必要はない。
イギリス運輸省であるグラント・シャップス(Grant Shapps)は、旅を「より簡単でシンプルで安価」なものにしたいと述べている。 イギリスの在モルディブ高等弁務官であるキャロン・ロースラー(Caron Rohsler)は、モルディブが赤色リストから削除されたのは、モルディブ政府の「多大な努力」の結果であることと、「この措置が安全な二国間の渡航を開放する第一歩である」ことを明らかにしている。
このニュースが発表されてから、イギリスからのモルディブでの休暇に関するオンライン検索の数が急増している。
イギリスはモルディブにとって上位5位に入る観光市場である。
パンデミック前のモルディブは、イギリスから記録的な数の観光客を受け入れていた。
2018年には、イギリスからモルディブを訪れた観光客の数は前年比で10%増加していた。