米国の大手エクイティ企業がモルディブの3つのリゾートアイランドを購入

アメリカ合衆国の大手プライベート・エクイティ企業であるブラックストーン・グループは、本年初頭に数百万ドルを投じて行った購入の後もモルディブへの投資を継続している。
ブラックストーン・グループは今年の2月に価格は未公開でコンラッド・モルディブ・ランガリ・アイランドを借地契約上の持ち主だった現地の会社、クラウンカンパニーから購入している。
現在「モルディブトラベラー ニュース」は、ブラックストーン・グループがアナンタラ・モルディブの運営する3つのリゾート島を購入する事で更にポートフォリオを充実させる事を計画しているという情報を掴んでいる。
この売買の対象となっているリゾート地はアナンタラ・ディグと、アナンタラ・ヴェリ、そしてナラドゥ・モルディブである。観光省は、現在の借地権者であり、既に借地権の第3社への移譲を申請している現地の会社ユニバース・エンタープライズからの、これらの島々の借地権の移譲を既に発表している。
ブラックストーン・グループは830万ドルのリノベーションの後にランガリ島を購入しており、これには世界初の水中ホテルである「ムラカ」(珊瑚)の建設が含まれていた。
ブラックストーン・グループが関心を持ち始めたのは、同社が水上機の運営会社であるトランス・モルディビアン航空(TMA)から過半数の株式を購入した2013年に遡る。TMAは世界最大の水上機を運営しており、フルレ島にあるモルディブの主要空港から同国内の様々なリゾート地へ旅行者を移送を手掛け、年間の利用者は750,000以上に及んでいる。
2017年、ブラックストーン・グループは所持していたTMAの株式の80%をアメリカ合衆国を拠点とするベインキャピタル・プライベート・エクイティに5億5000万ドルで売却し、モルディブの観光産業市場最大の取引となった。
観光リゾート地の売買はモルディブにおける大きなビジネスである。最後に行われたこういった大規模な取引は、2019年4月にドイツ企業がシーサイドホテルのフィノル・モルディブを9000万ドルで購入した一件である。
モルディブの人気は世界をリードする観光地として上昇し続けている事から、エクイティ企業にとっても魅力的な案件であり、投資に関する関心はここ数年間高いレベルで安定している。
リゾートビジネスの収益性は高く、一般的に投資家たちは初期投資を回収する事ができており、7年から10年の間に利益を出している。