モルディブでは地元の生活を体験できるホームスティ・ツーリズムを導入

By Jonathan Kearney
2021年12月13日
モルディブでは地元の生活を体験できるホームスティ・ツーリズムを導入 の写真

ホームステイツーリズムが導入されることによって、モルディブを訪れれば現地の文化と伝統を体験できるようになる。

新年から始まるこのイニシアティブの目的は、国内の観光産業の振興と、国外からの観光客にユニークな体験を提供することである。

ホームステイツーリズムはミーム環礁のディッガル島で2022年1月1日からが開始される予定だ。

現地の議会はモルディブにおける本当の生活の雰囲気を体験させるために、この島の様々な住宅に30人が宿泊できる施設を整備することを予定している。

1375人が暮らすこの島の主要産業は観光ではなく漁業である。

ディッガル島にはゲストハウスは一切無いので、ホームステイツーリズムの導入によって訪問者に提供される体験が一変することになる。

この島は現地では魚料理で有名なので、モルディブ政府は「リハークル島」として国際的なイメージを刷新しようとしている。

リハークルはツナを使った魚ベースの濃厚なソースである。このソースはモルディブの伝統料理の1つで、現地の人々から親しまれている。

モルディブ政府は観光地としてディッガル島を宣伝する際にこの漁業の伝統を盛り込み、このイニシアティブの一部として現地の魚料理も宣伝しようとしている。

モルディブの観光大臣のアブドゥラ・マウスーム氏は、ディッガル島をモルディブで最初のホームステイ先として国際市場に紹介する準備を進めていると述べている。

ホームステイの導入はモルディブの観光産業の歴史における新たな節目となる。2010年にモルディブで初めて導入されたゲストハウスに続き、ホームステイは国内観光客や、予算が限られている人々、そしてモルディブの本物の生活を体験したいと思っている人々のための新たな選択肢となる。

1972年にモルディブで初めてリゾート島が開業して以来、観光産業は反映し、モルディブのGDPの大部分を占めるまでになった。

ホームステイツーリズムの導入は、ディッガル島の現地コミュニティにとって新たな収入源をもたらすだろう。また、このホームステイイニシアティブは高級リゾートに特化していたモルディブの観光産業の幅を広げることにもなる。

ホームステイツーリズムは新年にディッガル島で開始された後には、他の有人島でも導入されることが見込まれている。