不確実な状況の最中に観光業が力を取り戻すモルディブ

国際的な観光産業はコロナウイルスのパンデミックにより深刻な影響を受けた。そして、未だ訪問者数が平常時の予想よりもはるかに少ないにもかかわらず、現在モルディブの観光産業は力強く回復しつつある。
世界中で旅行に関する制限がさらに撤廃されているため、国は観光客数がピークを迎えるシーズンに突入している。
現在は33社の国際線航空会社がモルディブへの直行便を運航しているが、2021年初頭に直行便を運航していた航空会社は28社だった。
気候が一貫してあたたかく晴れが続く11月から4月の期間に合わせ、ブリティッシュ・エアウェイズなどの航空会社は1便以上の直行便を運航している。この時期は、島国を訪れようとするヨーロッパと極東地域からの観光客が大半を占める。
現在まで、2021年中はインドとロシアがモルディブの観光産業の市場の最も多くを占め、以下、アメリカ合衆国、サウジアラビア、ヨーロッパ諸国と続く。エミレーツ航空はモルディブ行き航空機の乗客数が最多であり、次いでカタール航空となっている。
2022年までに訪問者数がパンデミック前のレベルまで回復し、その後著しく成長すると予想されている。
観光業はモルディブにとって経済的に非常に重要であるため、政府はそのサービス拡大と可能性全体の理解に力を入れている。
モルディブはインド洋に浮かぶ1,190島の離島からなる国。それらのうち、160島を民間のリゾート地が独占し、190島に地元住民が生活している。つまり、離島の大部分が観光サービスを拡大する大きな可能性を秘めた無人島であるということだ。
パンデミック以前の世界では、モルディブを形成する数えきれないほどの離島が自然のソーシャルディスタンスを提供してくれていた。
観光産業がモルディブに与える価値とこの市場を大きく拡張する能力を理解しているため、政府は観光産業を国全体に広げることに力を入れている。
ハニマードゥとアッドゥにある国際空港に改良が加えられ、モルディブの北部および南部に国際ゲートウェイが建設される予定だ。
ヴェラナ国際空港もまた、年間収容人数を最大750万人に拡大すべく現在拡張工事が進められている。工事は2022年中に完了する予定だ。
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